作業療法士と指導員の
資格を持つものとして、
地域社会を支援し続けたい
T・Tさん
マーケティング営業部 商品企画課 課長
2022年年入社
01. 入社までの経緯
入社までの経緯を教えてください
2010年3月に専門学校金沢リハビリテーションアカデミーで作業療法士の資格を取得し、卒業後は病院を中心に仕事を探していました。
そして、石川県作業療法士会の会長が七尾市の恵寿総合病院にいた繋がりから、2010年4月から2022年3月末日まで恵寿総合病院の作業療法士としてリハビリテーション部で勤務しました。その時まで 一回も七尾市には行ったことなかったのですが、もう言われたらどこでも断れない感じだったので「わかりました」と。 当初は数年で金沢に戻ろうと思いながら七尾市に入りましたね。
そして、2022年の4月から自動車学校に入社しています。きっかけは、2016年ごろ、大学院で脳卒中の方がどれぐらいの機能のレベルで自動車運転を再開できるのかをテーマに研究してたんですけども、 その研究の運転評価に協力してくださったのが七尾自動車学校でした。その研究をなんとか地域で活かしたいなと考えていたのですが、「作業療法士として自動車学校に入社するのはどうですか?」 と自ら売り込み、ぜひぜひということで入社したというのが経緯ですね。

自動車学校に医療従事者が入社されるケースは多くないと思います
そうですね。中でも作業療法士の有資格者が交通関係で入ったとなると、神奈川県で免許センターに作業療法士がいたのですが、「自動車学校に入った作業療法士」になると、今まで事例はないです。
日本で初めて医療従事者が入った上で、地域の移動難民や、先天性の障害ある方がどうやって社会参加するかという課題に、何かしら寄与できるんじゃないかというお話をさせていただいて入社ということになりました。
入社当時は教習指導員をする心構えだったのでしょうか?
入社が決まった時は、教習指導員をする想定ではなかったです。 ただ、自動車学校で仕事をする上では、やっぱり教習指導員資格が必要になるということで、仕事のイメージも出来てきたのでやることになりました。
実際に指導員をやってみて、面白かったことや新たな気づきはありましたか?
今となっては恥ずかしい話ですが、自動車運転の教育っていうものを少し安易にみていた、誰でもできると思っていた節は正直ありました。
病院に勤務していた頃も自動車運転の支援として運転シミュレーターをやっていたこともあり、普通に支援できるものだと思っていました。
ただ、指導員になるまでの研修や、指導員資格を取るための勉強を始めた時に、「あ、この確認ってこういう意味があったんや」とか、「この車両位置ってなんでこんなことしなきゃいけないんだ」という、運転行動の意味などがうまく結びついた時、学問として自動車運転を捉えることができてきたという気づきがありましたね。
02. 医療福祉連携としての働き方
普段の仕事内容について教えてください
普通車や異種、二輪車の教習指導や技能検定が一番大きな業務ですが、その業務と並行して今までのキャリアを活かした医療福祉連携や、採用係を少しやったりという経験もしました。
もともとやりたかった医療福祉連携では、障碍者の方と医療現場との連携を橋渡ししながら強化をすることを目的に業務を行っています。
その他、直近では商品企画課の課長になりましたので、より多くの人に七尾自動車学校のサービスを届けるための商品の企画をする仕事もしています。

医療福祉連携とは具体的にどんな仕事でしょうか?
例えば、 医療の方がなかなか手が届かない、保険の外にある部分、具体例を挙げると、免許センターまで患者さんと一緒に同行しサポートするといった業務などです。
また、2014年には一定の病気を抱えている方に対する道路交通法の改定があったのですが、その運転評価でも役に立てると考えています。
その法改正では、病気がどれだけ運転に影響しうるかを証明するため、医師の診断書が必要になったのですが、医療機関側は、実際の運転を見ずに運転の可否を判断してもいいのかと苦慮している現状もあり、現時点では自動車学校での運転評価が、信頼できる基準だとも言われています。

そのため運転評価をする際には、医療機関側での評価の内容を把握しつつ、「こういうエラーが起こりうるかもしれません」、「こういう危険があるかもしれません」というところを自動車学校のスタッフに伝えるようなことをしています。
そして、運転の現場で見られたエラーをこれは病気の影響なのか、それとも元々の運転の癖なのか評価をして、病院のスタッフに伝え返すことをしています。
今では検定員の資格を取得することができたので、病院からいただいた情報を元に路上評価を行って、医療機関の方と相談、医療機関から免許センターに診断書を提出するところまでできるようになりました。
医療福祉連携を通じて、地域社会にできる範囲の支援ができればと思っています。
この二つの資格を持ちながら、できる価値ってどんなところにありますか?
これは、まさに今当校が挑んでいるブランディングに近いものがあると思っています。その中で、個人のブランディングができている実感値はあります。作業療法士の有資格者は、11万8000人と言われています。 ただ、作業療法士の資格と技能検定員、教習指導員資格を持ってる人は、全国で私1人になるんです。 そういった意味で、資格は資格ですけども、双方の学問を有してるキャリアが故に、講師業が来たりとか、高間というラベルを見ていただいているところは一つの価値かと思います。また、いろんな相談いただき、自分はここにいますよというのを発信しやすくなったと思いますね。
今後のビジョンは何かありますか?
資格で働きたくないなっていうのは常々思っています。 作業療法士を雇うとか、教習指導員を雇うではなくて、高間だから、話が聞きたいとか、この仕事に従事してもらいたいと思われる人であり続けたいです。 資格というよりも、学問としていかに多角的にアプローチできるかを突き詰めていきたいと思っています。キャリアとして明確なビジョンはないのですが、これからも成長はしていきたいと思います。
03. 商品企画課の仕事
今期から商品企画課の課長になられたかと思います。
改めてどんな仕事なのか教えてください
はい。自動車学校は、時期によって大学生が多かったり、高校生が多かったりなど属性が異なります。いろんなバックグラウンドを有している方の中で、自動車教習を中心にしつつ様々な方に七尾自動車学校に入校したいと思ってもらえるような商品を企画しています。 安全な運転をいかに獲得できるか、また価格、期間を調整し、合宿免許の商品であれば宿泊施設等も調整しながら、より良いものを、より良いプランにするため、そしてそれをゲストに届けるための下準備・企画をする仕事です。

今後こんな商品を企画してみたいとかありますか
2024年の能登半島地震があってから、当校もですが近隣の温泉宿も甚大な被害を受けました。そこから、少しずつ復興が進む中で、地域の復興に寄与する目的もかねて温泉宿に宿泊しながら免許が取れるプランなど作りたいと思っています。
また合宿免許事業は、大学のない能登に若者がたくさん地域外から入ってくる、地域としてはすごく特殊な社会資源であると思っています。そのような側面を活かしつつ、若者をいかに地域にもつなげるかみたいなところも、温泉宿への宿泊プランや、休校日に復興ボランティアをするプランであったりとか、そのような商品企画をここ数年はしっかり詰めていきたいなと思っています。
04. やりがい・印象に残っていること
仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください
入社当時やりたかったところで言うと、医療機関の方や支援した方から「運転が無事再開できました」というご報告を受けたときは、やりがいを感じるところです。
また、知らなかったことや曖昧だったことが、指導員の目線から作業療法のことを見ると、「ああ、そういうことだったのか」ってなるところがあったりするんです。 そのような自分が成長した感じがした時にも、面白みややりがいを感じますね。

印象に残っているエピソードがあれば教えてください
医療連携でいうと、一緒に免許センターまで行って免許の書き換えを行い、その時に限定免許というのですが、左アクセルが必要ですよと特別な措置を講じないといけないことがあります。じゃあそこから、自動車学校でその方に合った車に改造をして、場内の練習から初めて路上に出てとステップを踏むように、単発では終わらずに、その人の生活をちょっと見つつ、これからの生活の話もしながら関わった方はすごく印象に残ってますね。
その他、例えば四肢のところで何かしらの問題がある方が、他の自動車学校に入校を断られたけども、うちの自動車学校で無事免許を取っていったっていう経験もあったりします。 教習指導員としての目線も持ち合わせつつ、環境調整のプロとも言われる作業療法士の目線から、左にアクセルを変えたり、手動で動かせる環境調整を推奨し、車に乗れる環境を作れたことで、無事社会参加につながった方などいました。このようなことも、やっぱりすごく印象に残ってますね。
05. 副業について
高間さんは副業もされていると伺いました
そうですね。近隣の高校生のサッカー部の寮でお仕事させていただいていますね。
その他、私自身サッカーをずっと続けてるんですが、自分がサッカーを最初スタートして小学校時代を過ごしたNPO法人内灘FCというチームが、石川県内灘町にあります。そこは未就学児からシニアまでのチームを有しているNPO団体で、そこで今、指導者兼副理事長を務めています。 そこはサッカーを通した地域作りをやっているところです。 その他、作業療法学と自動車運転を掛け合わせた、講師依頼を頂いてお話をするとか。 企業さんのドライバーの健康について個人事業として支援をしに行ったりしています。
サッカーがお好きというお話だったと思うんですが、
休日はサッカーのご指導もされているのですか?
そうですね。サッカーの指導者として雇用契約を結んでいるみたいな感じです。なので休日は基本的にずっとサッカーの指導者ですね。だからいつも笛(ホイッスル)持ってます。(笑)
副業ができたり、働き方に柔軟性があったりするのも七尾自動車学校の特徴だと思います
そうですね。会社の理解というか、働き方の相談も快く受け入れてくださる、柔軟な対応してくださるというのは、ありがたいと思います。
あと一緒に働いてくださる同僚も、元々いろんなキャリアを持っている方が多いので、いろんなお話を聞けたりとか、こんな話は自分のこういうプランに活きそうとか、いろんなヒントが足元に転がっているような環境だなと思います。 人種のサラダボウルじゃないですけど、いろんな社会経験を経てこられている方が非常に多いので、社員の皆さん自体も受け入れの気持ちなどが強いんじゃないかなって気がしますね。
06. メッセージ
最後に、入社をご検討されている方にメッセージをお願いします
人生何があるかわからないので、その中の一時でも自動車学校で働いてみるっていうのは確実に人生の糧になると思います。
人に伝える、伝えるために工夫するとか、そのために学ぶ、そのように人と関わることで学べることは絶対に人生に活きるところだなとは感じてます。
ぜひ皆さんの力も借りながらというか、一緒に地域を盛り上げつつ、ひいてはドライバーの安全に寄与していけたら嬉しいと思います。
